第159章 福田さん、お薬の時間ですよ

福田祐衣が再び目を覚ましたのは、翌日のことだった。

病室は依然として静まり返っており、昨日と同じ看護師が手元のカルテに何かを書き込んでいる音だけが響いていた。

祐衣が目覚めたことに気づくと、看護師はパッと表情を輝かせた。

「福田さん、ご気分はいかがですか? どこか痛むところはありませんか?」

福田祐衣は小さく首を横に振った。

昨日は目覚めた直後で意識が混濁していたが、一晩ぐっすり眠ったおかげで、頭はずいぶんとクリアになっていた。

彼女が体を起こそうと身じろぎすると、看護師がすぐに駆け寄って背中を支え、枕を二つ重ねて背もたれを作ってくれた。

「だいぶ楽になりました」

「ところで...

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